《MUMEI》

すると、シンヤは俺たちの所に戻ってきた。


「何話していたの?」


「秘密だ。絶対みんな気に入るぜ!」


『何を気に入るんだ?』


「それはこれからのお楽しみだ。テンアみんなに頼む。」


「あぁ。」


テンアは目を瞑り、羽を生やし両手を上に上げた。


テンアは俺たちの頭の少し上まで、飛び上がった。


俺たちはただ見ていた。

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