《MUMEI》
ウイニング・ラン
それはまるで、雲の上を歩いているような…


…夢の中を走っているような感覚だった。


勝ったという実感が湧かず、チェッカーを受けた後、どうやって走ってきたのかも全く覚えていない…。


気がつくとオレはコースを1周走り終え、バック・ストレート〜最終コーナーを回ろうとしていた。


つい1分前、オレは此所でパンチパーマと殺るか殺られるかの壮絶なバトルを展開していた。


だが何故かそれは、遠い昔に起こった出来事のようにも思えた…。

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