《MUMEI》

オレは奴らの度重なる愚行を『自業自得』の一言で片付けるのを躊躇った。


何故ならオレは、忌々しく思っていた筈のオレンジ色のマシンの姿に、もの悲しい憐れみの感情を抱いたからだ。


マシンには何の罪も無い…


乗り手の要求に応えて、精一杯その身を削って走り続けただけだ。


オレンジ色のマシンは、誰からの労いも受けることなく…


ただ乗り捨てられたように哀れな屍を晒しているだけだった。

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