《MUMEI》
雨垂れ―『明日天気になぁれ』と言いながら
雨の日はいつも
願ってた。


てるてるぼうずを
作って、


「明日は晴れますように」って。


けど、
何故か


雨の日も好きだった。


土の匂いと、


夏になりきってない空気
の匂いと、


生ぬるい風たち。


あと、


その時の
風景。


君の
後ろ姿。


雨に濡れてる
君の姿。


周りの景色は
いつもより早く感じるのに、


あの猫でさえ。


空でさえ。


いつもより早く歩いてゆくのに。


あたしの
気持ちは…




此処で
すとっぷ。

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