《MUMEI》
モテモテ?
下駄箱を開いた

バサバサッと何かが落ちた

「何だこれ?」

一つ手にとってみる

封筒に名前が書いてあった

「・・・これは・・・ラブレターか?」

ざっと見ただけでも五十以上あった

「涼君、荷物になるから捨てた方がいいよ」

「・・・・・・右に同じく」

いつの間にか御鏡姉妹が隣にいた

「いや、頑張って書いただろうから全部持ちかえるよ」

「何で〜?」

分からないという顔をした

「もし律や扇の書いたやつが捨てられてたら悲しいだろ?」

「・・・うん」

「・・・・・・悲しい」

「それと同じ理由だよ」

そんなわけで鞄にそれらを詰めた

そして、病院へ向かった

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