《MUMEI》

『…あー…
行っちまったー…』

ピンクのケータイを片手に
女の子に無視された俺…


『聞こえてなかったみたいだなー』


親友の裕也(ゆうや)の言葉も今の俺の耳には入らない


『…なんかこのシチュエーションって
俺フラれたみたいじゃね!!?』



『…もー高校生なんだから
いい加減にその単細胞どーにかしろよ…』






単細胞って…
…まあそんなことより
さっきの誰だ??
同い年かなー



手にしているピンクのケータイに目を落とす




…やっぱ中見たらまずいかな…
まずいよな…
いや、でも名前くらいわかんねーと
どーにもならねーよな…





それにあの女
拾ってやったのに無視して行きやがったもんな
天下の西野周様に
公衆の面前であんな恥じかかせたもんな





…なんかむかついてきた…





…ええいっ!!!
見ちまえ!!!




『あっ!!バカ!!
お前勝手に人のケータイの中見んなよっ!!』


『だって誰のかわかんねーんだもん
ちょっとだけ、ちょっとだけ♪』

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