《MUMEI》

急に意識が飛び、気が付くと私は、来たこともないような場所に立っていた。



全然立派とは言えないけど、……いや、すでに建物でもないけど、確かにそこは神殿だった。




「おい。誰か居るんだろ!?開けろ。開けてくれ!」



私は声のする方へ目をやった。

どうやらこの変な声は私のすぐ側の変な壺から聞こえてくるようだ。



「早く!壺の蓋を開けるんだよ!」




壺のなかの変な奴はずいぶん態度が大きいみたい。



私は呆れつつ、壺の蓋を開けてあげた。



そのとたん、辺りに白い煙が一気に広がった。



「何コレ!!」






しばらくすると煙はおさまり、煙の中から何やら変な服を来た男の人が出てきた。



「俺を助けてくれたのはお前か?」



男の人は魔法使いのような服を来ていた。
髪の毛は向日葵色で、左目を包帯で隠していた。右目は透き通った綺麗な黒い色だった。

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