《MUMEI》 ‡。放課後。‡.. 英語の授業が終わると、生徒たちはひかり先生の元へと走る。 すっかり人気者だな〜…。 やっぱり彼氏いんのかな〜…。 いやいや!! めげるなよ、俺!!!! まだ、未来はあるって!!(ぇ??) 「おい、棗〜、お前は行かないのか??ひかり先生のところ」 「俺は、皆がいる前では仲良くならない!!皆の知らないところで仲良くなってやる!!」 別に此処で仲良くなってもいいんだけど、 俺は普通すぎるの嫌だし!! 「棗らしいな〜…」 猛は苦笑い。 俺はそんな猛も気にしないで、ひかり先生のことを見ていた。 放課後―… 俺は、何だか帰る気分にはなれずに教室にいた。 グラウンドでは、運動部に入っている奴らが一生懸命、練習している。 4階からは、吹奏楽部の見事な演奏がきこえてきていた。 そういえば…… 吹奏楽部って、何かのコンクールで金賞とったんだっけ?? ―ガラガラ 俺がそんなことを考えていると教室のドアがいきなり開いた。 俺はドアの方に目をむける。 …………あっ……!!!!! 「あれ??棗くん……まだいたんだね」 「ひっひかり先生!!!!!」 うっわー!!!! 何とゆう偶然!!!! ってか、 俺の名前、覚えてくれてた!! ひかり先生は、開いていた窓を全て閉めていた。 窓の戸締まりに来たんだ…。 「棗くんは部活入ってないの??」 「あっはい…サッカー部に入ろうと思ったけど、部活に縛られんのが嫌だったから入らなかった」 「そうなんだ」 ひかり先生は優しく微笑む。 可愛いなぁ〜…。 「もうそろそろ、下校時間だから帰らないとダメだよ」 「はーい」 俺は自分の鞄を持って立ち上がった。 ひかり先生は、廊下で俺のことを待っている。 そっか… 教室も戸締まりするのか…。 俺は急いで教室をでる。 ひかり先生は、手早く教室のドアを閉めた。 「じゃあ…また明日ね」 「あっ…はい」 ひかり先生は歩き出す。 俺も歩きだそうとしたが…… 「ひかり先生!!」 「何??」 少しでもひかり先生に近づきたかった俺は、ひかり先生を呼び止めていた。 「あの……俺、英語苦手で……教えてほしいんですけど…」 ひかり先生は、また可愛い笑顔を見せる。 俺は、その笑顔に期待した。 「うーん…じゃあ、来週にテストがあるから……その前にある勉強会やる時に英語を選んでくれたら教えてあげるよ」 「マジ!?ですか!?」 「はい、マジです(笑)」 ヨッシャ〜!! 絶対に行ってやる!!!! 「俺、行きます!!それじゃ!!」 「バイバイ」 俺は最高の気分で走り出した。 よーっし! 英語の勉強会、絶対に行ってやる!!!! .. 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |