《MUMEI》 「この本の中は、神界になっている。絵本がお前達の居る世界と神界とを結ぶ扉なんだ。」 私は1つ疑問に思った。 “どうやって帰れば良いのだろうか” 「あの。1つ聞いても良いですか?……どうやって神界からでればいいんですか?」 エゼルは少し困った顔を一瞬、ちらっと見せた。 「それが…神界にも同じ絵本があるんだけど……何処にあるか分かんないんだよ。」 それを聞いて私は固まって身動きがとれなくなった。 「嘘。…ということは……帰れないって事?」 「そういう事に……。」 エゼルは申し訳なさそうに私を上目遣いで見た。 前へ |次へ |
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