《MUMEI》 朝『その日』は、やってきた。 朝、目が覚めると、おれは感じた。 …死。 今日は、トモの『入学式』だったはずだ。 ああせめて、今日までは生きていたかったなあ… ―…でも、おれは死ぬ。 静かに、 ―確かに、その気配を感じている。 「…ポチ…??」 トモの、声がした。 前へ |次へ |
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