《MUMEI》

「そうか。なるほど。確かにそうだ。しかし私が一番注目しているのは違う言葉だ。このノートの冒頭部分。君もこれは何度も読み返したんじゃないのかね」

「ロウソクの話ですね。何度も読み、もう暗記してしまいました」

その言葉が合図だった。チカチカする蛍光灯の下、二人の声が重なり、呪文のように、その言葉が紡がれていく。

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