《MUMEI》

「先輩。私も先輩と同じ大学に受かりました。これで私も4月から大学生です」

受話器の向こうから、相も変わらず健康的でほがらかな彼女の声が聞こえて来る。この声によって、何度救われたか分からない。辛い時、苦しい時、いつもそこには声をかけてくれる彼女がいた。

「おめでとう。奈々ならきっと合格すると思ってたよ。こっちにはいつぐらいに引越して来るんだ。手伝いに行くよ」

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