《MUMEI》

あのあと
部活に入ってないあたしは
学校が終わるとすぐに駅に行ってみた
でもケータイの落とし物は届いてないみたい



あの後ろから声かけてくれた人が持ってるのかなあ…


てかもしかしたら
その声も幻聴で
ほんとは誰も何も言ってなかったのかも





いつも電車の自動ドアにもたれかかって
景色を見ながら
ボーッとしてる時間が好きなのに
今日は朝から考えっぱなしだ


1日たった今日なら
もしかしたら届いているかもしれないけど
早く見つけないと!!
みんなのメアドとか悪用されたら大変だし




それに……




…メールも見られたりしたら嫌だし!!





『おはよーございます!』



気がつくと横に男の子が立っている
うちの高校の制服
でも見たことない…
1年生??



『…誰??』


『あっ!俺、西野周っていいます
今年入学したんすけど』


『あ〜…そっか
おはよー』



なんで話しかけてくるのか
よくわかんなかったけど
とりあえず返事をする


『坂下凜さん…ですよね??』


『…そうだけど
なんで名前知ってるの??』


男の子はニカーッと笑うと


『なんででしょう??』

と逆に聞いてきた



なんでだろう…



少し黙っていると
電車が降りる駅の1つ前の駅についた



『あっ!時間切れっすね
俺、ここで友達待つんで』


『…えっ!!?
ちょっと…!』


『じゃまた明日!!
絶対同じ電車に乗ってくださいよ!!』




彼は手をふって電車を降りる




…なんだったの??
西野周なんて知り合いにいないよね??
なんであたしの名前知ってるの??



とにかく何が何だかわかんない
頭ん中こんがらってきちゃった




でも………




あの子の声
どっかで聞いたことあるかも…

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