《MUMEI》
その後のオレ
この日を境に、すっかりバイク・レースの魅力にハマったオレは、アクアでレース・イベントが開催される度に、兄貴の NSR を借りて出捲った。

しかし、岡ヤンとは違い才能に乏しいオレは、結局「下手の横好き」の域から脱することは出来ず、出場しては下位に沈むといった、だらしないレースを繰り返していた。


所詮は"俄レーサー"だ…。


そんなオレのレーサー人生(?)も、兄貴が中型バイクを買うときの下取りとして NSR-50 を手放すことを期に、終りを告げることになる。


周囲の人達は、涙を浮かべて早すぎるオレの引退を惜しんだ…………(ウソ)

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