《MUMEI》 こういう話したことは何度もあった。奈々はただの仲が良いマネージャー。それ以外のなんでもない。 俺達は部活終わりは毎日のように一緒に帰っていた。それは端から見ればカップルの下校風景のように見えなくもないが、俺はそんなつもりはなかった。ただ同じ部活だから同じ時間に帰宅する。家が近いから一緒に歩く。ただそれだけ。 しかし皆はそうは思わなかったらしい。藤原のように俺達が勝手に付き合っているとかそんなふうに決め込んで話しを聞いてくる。その度に俺は男と女の友情やらなんやらの話しを聞かせていた。 前へ |次へ |
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