《MUMEI》

なぜかは
分からないが、
死んでしまった羅稟と
今の羅稟が
会話しているのが
見えてしまった…。


見えたというより
会話が
頭に入ってきた…。


俺は
羅稟に取り返しの
つかないことを
してしまった…。


俺は大事な妹を…



僕は兄さんが怯えているのを見て声をかけた。


「どうしたんですか?」


兄さんはギロリと僕を見た。

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