《MUMEI》

兄さんは僕を恐怖の目で見た。


今のは
いったい…


俺のような
錬金術ではない…



錬金術で
魔法陣も書かないで
あんなことは
出来ない…。


僕は兄さんに近づこうとした。



「来るな!」


兄さんは僕から少しずつ、怯えながら下がっていった。

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