《MUMEI》

僕は何も出来ず、兄さんが首にナイフを刺すのを見てしまった。



僕を作ってくれた
兄さん…


僕を生んでくれて
僕は感謝をしていた…


僕は羅稟に
なれなかった…



僕は血まみれの兄さんに近づいた。


「兄さん…。」


僕は兄さんに静かに呼んだ…


しかし
反応がなかった。


僕は兄さんを揺すってみた。

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