《MUMEI》

しかし反応がなく、僕の手は生温かい液体に染まっていった。


「兄さん…兄さん…。」


僕の目から涙が流れ出していた。


羅稟になれなくて
ごめんなさい…




「あああああぁぁぁぁーーー!」


僕は兄さんを殺してしまった。


殺したのも
同然なんだ…


僕は泣き叫び、ごめんなさいと心で叫び続けた。

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