《MUMEI》

魔神としての
僕はここから始まる


僕は知らぬまに
感情というものを
手に入れていた。




その時、僕(傍観)は扉の中から追い出された。



真っ暗な世界に戻っていた。


そこには羅稟がいた。


「おかえりさない。」


僕は涙を流していた。


ここは僕の記憶の中ではなかった。



あの時、羅稟と会った世界だったんだ。


「どうして泣いているの?」

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