《MUMEI》

「僕自身が分かったから。」


「そう。」


「僕は君を助けることは出来ないんですか?」


「出来ないわ。これは代償だから。」


僕は何も言えなかった。



「さぁ戻りなさい。記憶はちゃんと閉じといてあげるわ。
でもまたいつか、あなたはここにくるわ。」


「1人で寂しくないんですか?」


羅稟は優しく笑った。

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