《MUMEI》
1年D組
「1年D組だ・・・」
俺はつぶやいた。
「俺は・・C組だ・・」
「違うクラスになるのか」
 俺と・・・俺のダチの小林 優樹(こばやし ゆうき)。
「涼哉(りょうや)」
「ん?」
 俺の名前は池田涼哉。中学1年生である。
「優樹・・行こう」
「あぁ・・」
 D組の教室まで歩く。慣れない廊下は新しく、太陽の光で輝いていた。

 D組は端のクラスだ。隣には理科室、パソコン室がある。

 名前順に席が書いてあった。俺の席は・・ラッキーな事に、一番は端の一番後ろの席だ。
「よぉ」
「あっ、よぉ」
「俺、橋本 銀也(はしもと ぎんや)って言うんだけど・・よろしくな」
「俺、池田 涼哉」
「涼哉は何小?」
「2小」
「俺、5小」
「銀也」
誰かが、銀也を呼ぶ。
「何だよ」
「銀也、つめてーな。この情なし人間」
「んだと・・友祥(ともひろ)??」
「ケンカすんなって」

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