《MUMEI》 課題「おはよう泉結季くん?」 次の日教室に現れたのは、長い黒髪のシルバーフレームの眼鏡をかけた美人な女の人だった。身長も僕とほとんど同じくらい。…悔しいけど。 「は……はぁ」 周りがざわめく。「なんで?」とか聞こえてくる。 僕が聞きたいよ。 「私、吾妻のパシリの奈良絵梨って言うの。今日は吾妻が野暮用でこれなくなったから代わりに届けにきたわ。ハイ」 差し出されたのは、「結季専用課題ノート」と書かれたノート。 「最初は数学なんだって。勝手に中見たんだけど、あいついい父親になると思うわ。じゃあ頑張って」 見た目のおとなしそうな印象とは裏腹に、フレンドリーな人だった。 パシリとか言ってたけど…恋人じゃないのかな? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |