《MUMEI》

それから、笑顔になり優しく言った。


「えぇ分かっているわ。」


俺たちは顔を見合わせ、それからコナバラさんを見た。


「良く分かったわね、どうして分かったの?」


「この教会はもうない。それに戦争はもう終わっている。」


「そうね…。」


コナバラは辛そうな顔をし、テンアを見た。


「なぜ在るべき場所に行かない。」


「彼を待っているから。」

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