《MUMEI》 思い「俺、大沢 友祥(おおさわ ともひろ)、よろしくな」 「俺は・・・・池田涼哉・・・・」 俺等が3人で話していると、D組の廊下に人が集まっていた。 「すんげぇ・・・・人だな」 銀也が言う。 「あぁ・・・」 友祥が言う。 「おいっ、銀也」 「おぅ・・・浩介(こうすけ)」 「あっ・・・、見慣れない顔だな。俺は・・林 浩介(はやし こうすけ)」 「俺・・・池田涼哉」 「よろしく」 「ていうかさ、お前等三人・・このクラスってすげぇな」 「どういうこと??」 俺と、銀也と友祥が答える。 「銀也は・・・5小の神だぜ??」 「神って?」 3人が答える。 「モテ神様だよ」 「変な事言うなよな」 「ほら〜、そういうところがカッコいいんだよ」 「はっ??キモ」 「涼哉って・・2小の神だろ??」 「違うから」 「そして・・・・友祥もな」 「キモ」 「マジ、感動するし」 浩介が笑った。 入学式も終わって、教室に戻ると、班決めをやる事になっていた。 「どうする??」 男子3人、女子3人の1つの班を作るらしい。 「なろう」 銀也と俺と、友祥が班になった。 「よろしくお願いします。平原 綾(ひらはら あや)です」 「俺、池田涼哉。よろしく」 あの日、綾が隣に座っていなかったら・・・どんな事になっていたのかな?? 銀也の隣には菊川 燐(きくかわ りん)、友祥の隣には澁澤 優(しぶさわ ゆう)が座った。 3人とも美人だ。性格も、姿も。 俺等はあの日から遊び始めた。6人で。少しずつ少しずつ心を開いて分かり合えるダチになっていった。 その一方、新しい思いも生まれる―。 銀也は・・・優しい優が好きみたいだ。友祥は・・綾が好きで、俺は燐が好き。 観察によると、よくわからないけど・・・優は友祥が好きみたいだ。 「プリクラ、撮ろうよ」 綾が言った。 「俺、やだし」 銀也が言う。銀也はかっこいいのに、自分では気付いていないみたい。 俺・・銀也は、誰とでも仲良くできてすごいと思う。尊敬するな。 友祥は、人の何十倍も人の気持ちが分かる奴だ。すごい奴だ。 「まぁ、撮ろうぜ」 友祥がそういうと、 「あぁーあ、わかったよ・・ハイ・・ハィ」 6人でプリクラを撮った。プリクラなんか初めてだった。男だけじゃ撮れないしね(笑) 次の日―。 「今日、部活だ・・・・」 「ダリィ」 「俺も〜」 3人で苦笑いする。 「あたし達もだよぉ」 綾たちが言う。 「陸上部かぁ」 俺等、三人陸上部で・・一緒だ。タイムで言うと・・銀也が抜群1位で、俺と友祥がほとんど同じで2位って感じ。 100mが得意で、大会も・・・100mに出る。 友祥と俺はひたすら・・必死に頑張っていて・・銀也はちょっとサボってる。 早いんだからやれよ。銀也め。 ランニングを15分間くらいやる。体を軽く温めるためだ。俺と友祥は・・必死になって・・自分のできる限りの力で挑むけど・・・・銀也だけは・・エコロジーで行く。今日は・・・3割くらいだろうか・・。ビリで走っているんだ・・銀也が。あんなに早いのに・・・なんでエコロジーに設定するんだろ。もったいねぇーよ!!あのバカがっ!! 銀也は100mが怖いほどに早い。マジ怖い。スタートダッシュが人より何倍も早いんだ。 前へ |次へ |
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