《MUMEI》
2つ目の涙
○△病院

十時四十分…

「咲希!しっかりしろよ!」

突然運びこまれた俺の妹…

「おに…ぃ…ちゃん…」

「咲希!!」

妹の声はだんだんかすれて聞こえにくくなっていった
俺は必死に声をかけ続けた

「先生!咲希は!?」

「落ち着いてください、三村さん。我々も最善をつくします」

落ち着け?妹が死にそうなのに?

『手術中』と赤いランプがついた
俺にはそのランプが妹を死に導く物にみえてきて恐ろしかった

ほんの数時間前まであんなに元気だったのに…



妹は『ガン』だった
それが分かったのは妹が中学に入学した時だった

発見した時には『ガン』の進行が早過ぎて後数ヶ月の命だと医者に宣告された

だが妹は2年以上『ガン』と闘ってきた
医者もこのままいけばもしかしたら治るかもしれないといっていた矢先だった

突然の心臓発作…



神様…どうか妹を助けてください…
どうか…


ピー
「先生患者の容態が!!」

「急いで心臓マッサージだ!!」

「はい!!」






ピー

「心臓停止確認しました」

「残念だ」





ガラ

俺はドアが静かに開いたのにきずき先生に駆け寄った

「先生!妹は!?咲希は?」

「残念ですが…亡くなられました…」

「そ…んな」


俺は声をあげて泣いた…

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