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《MUMEI》 次の日 あたしは和也に別れを切り出すため 2人でよく話した公園に和也を呼び出した 『ごめん、ごめん!! 待った??』 いつもみたいに笑顔で駆け寄ってくる和也 バレてるとは思ってなかったんだろうな 『どーしたんだよ!!? その目!!? 真っ赤だしはれてるじゃん!!』 近くまできた和也はあたしの泣きはらしてむくんだ顔を見て驚いたらしかった 『あっ…うん、これね』 あたしはうつむき返事をにごした すると和也はポンポンと頭をなで いつもみたいに優しく言った 『何があったんだよ』 …また涙が出てきた こんなに優しくしてくれる彼が浮気してるなんてまだ信じられなかった 遊んでるだなんて 信じられなかった でも…… 『…和也 別れよう』 うつむいてた顔を上げ 涙をふいて まっすぐ彼を見て きっぱりと言った 『…えっ?』 『昨日和也の学校行ったの 両手に女かかえて学校から出るとこ見ちゃった 彼女なんて呼ぶ人 あたしの他にたくさんいるんでしょ??』 『ちょっと待ってよ、凜 見間違いだよ!! 言ったろ?? 俺が好きなのは凜だけだって』 そう言って和也は あたしを抱きしめた 大好きだった 彼の腕の中 でも今は… あたしは和也を突き放し 『…もう無理だよ 信じられない』 そう言って背を向けた そのまま歩き出し 公園を出ようとした 『…あーあ、つまんねーの 失敗だなー』 後ろから大声で和也が言った 『やっぱ遊びだったんだね』 『当たり前じゃん お前なんかゲームのキャラクターとしてしか見てねーよ!!』 …そーか、こーゆー奴だったんだ 和也の笑顔に何回も救われたと思ってた でもあの笑顔もウソだったんだね 『友達とお前使って遊んでたんだ じゃんけんで負けたら お前に声かけて口説く で俺が負けたから 青少年のふりしてお前に近づいた べつに全然好きじゃなかったよ あーあ、せっかく付き合ってやったのに』 言葉が出てこなかった 涙も出てこなかった ただずっと立ってるだけしかできなかった 前へ |次へ |
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