《MUMEI》

「好きだ」

体育館裏での、突然の告白。

「あぁ、俺も好きだぜ」
「違う!」

(?!)

祐希は、俺を強く、抱き締めた。


「違う。…そういう…のとは…」

「…ゆう、き?」

切なげな口調に、俺は、ただならぬ気配を感じた。

「…ごめん」

祐希は、俺から離れると、うつ向きながら、告白した。

「俺…『親友』じゃなくて、…友情じゃなくて…恋愛対象として、お前が、…慎が好きなんだ」

―と

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