《MUMEI》

周りを見渡すと、高齢者の人たちはいなかった。


いるのは
最高でも20歳前後の
男女たちだけだった。



「なぁ婆ちゃんとか、爺ちゃんとかはいないか?」


「ホントに知らないみたいですね。」


鋭い声ではなく、落ち着いた声で男性は言った。


「ここはデンエが集まっているです。デンエはつい最近生まれたの種族なんです。」



シンヤとアキラは、デンエという言葉を聞いて思い出した。

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