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《MUMEI》 …ダメだ、気が重い 『あー…頑張れ、あたし!!』 洗面所の鏡の前でパンパンと自分の頬を叩き、言いきかせる 昨日の昼泣いただけなのに あたしの目は赤く腫れている 『行ってきまーす』 いつものように家を出て いつものように電車に乗る どうやって謝ろう… 許してくれるかな…?? 今日もドアに寄りかかり考える 『凜さーん! おはよーございますっ!!』 気がつけば隣に男の子 西野周だ (あっ…ケータイのことすっかり忘れてた) 『おは…―』 『うわっ!! 凜さんどーしたんすか、その顔!!?』 びっくりする西野周 あたしの挨拶は遮られた 『…昨日、いろいろあってね』 だるそうに答えると 西野周は恐る恐る聞いてきた 『…失恋っすか??』 バコッ 『…いてー!』 持ってたかばんで頭を殴る 大体あんたがケータイをさっさと返していれば…!! …いや、違うな 消去できないあたしが悪い 一瞬 こいつのせいだ! と思ったが理不尽な言い訳なのですぐに取り消した 『…親友とケンカしちゃって…』 『あー…そーなんすか… まだ仲直りしてないんですね??』 『うん…』 『で、どっちが悪いんすか??』 『…あたし なつきが…親友が言うことが正しいんだけど つい…カッとなっちゃって』 『ふーん…じゃあちゃんと謝らなきゃダメですね』 そんなことわかってるよ… でも… 『…許してくれるかな?? あたし、ひどいこと言っちゃったから… 自信なくて…』 うつむくあたしを見て西野周は頭をポンポンなでた 『何言ってるんですかー!! 大丈夫ですよっ!! 絶対、ちゃんとわかってくれます!!』 顔を上げて西野周の顔を見ると 彼は優しく笑って 『凜さんの親友でしょ?? きちんと謝ったら絶対大丈夫っすよ それにもしかしたら相手の…そのー…なつきさん? も凜さんみたいに悩んでるかもしれませんよ??』 『…うん』 『早いうちに謝っとかなきゃ後々謝りにくくなっちゃいますからね、会ったら即謝るんですよ!!』 そっか…そーだよね 前へ |次へ |
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