《MUMEI》
Story
王様が天に召され、残されたのは女王様ただ一人でした。


その国は魔法の溢れる世界。


その国を手に入れんと諸外国から数多の兵が攻め入り、民を脅かします。

女王様はその度に魔術で追い払いました。


国が平和になることは女王様のお体の平静であられるからです。

しかし外国の侵略は止まることを知りません。

民は怯え震え上がりました。

そんな民の心が『良くないもの』集めます。
『良くないもの』は女王様の内側をじわじわと蝕んでいきました。女王様一人の力では内側も外側ももはや抑え切れません。
最後の力を振り絞り女王様は魂を代償に『良くないもの』を吸い込む器となりました。






王位の争いを絶やすべく女王様は条件を挙げます。


『今、目を痛めた十から二十歳までの男子達は王位継承権を持つ刻印が瞳孔に浮き上がるでしょう。

体に同じ刻印を持つ女性を探し出し、別の刻印を持つ女性を狩りなさい。

自分の女性を護り、闘い抜き、王座に付いた者を国王と認めましょう。』


国籍も人種も無い永きに渡る争いの始まりでした。

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