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《MUMEI》 やっぱ嫌な奴電車が着く3分前 いつも通り改札を抜ける 今日は昨日みたいにはいかないからな 俺は心の中でつぶやく 昨日はついつい励ましたりしてしまったが 今日はそんなわけにはいかない そもそもなんで昨日あんなふうに相談に乗ってしまったのか… 俺は昨日の授業を使って 頭をフル回転させて考えた 昨日のあいつの顔… 見た瞬間に目が真っ赤なのにすぐ気がついた 泣いたに違いないってすぐにわかった だから… 根が優しいジェントルマンな俺は ついつい優しくしてしまったんだ うん、そーだ!! そーにちがいない!! そう結論づけた 駅に電車がきた ぶわっと風がふく …あのあとちゃんと仲直りできたのかな?? 今日も目、真っ赤だったらなんて声かけりゃいいんだ?? 電車に乗り込む前に そんな考えが頭をよぎった …はっ!!? いかん、いかん!! なんでそんなことを考える!? 我にかえった俺は自分でもびっくりした しっかりしろ、俺!!! 俺は自分に喝をいれて電車に乗り込んだ あいつを探す …いた またドアにもたれかかっている 『おはよーございまーす』 後ろ姿の坂下凜に声をかけた 『あっ…おはよー!』 振り返り挨拶を返す凜 なんだ、元気じゃん 『仲直りできたんすか??』 『うんっ!! …どーもありがとう』 そう言って少し照れる凜 『へっ!? いや、俺…何もしてないっすけど??』 『ううん、昨日西野くんがあーいうふうに言ってくれたから…ちゃんと謝れたの …だからありがと』 そう言って凜は俺の顔を見上げる すんげー笑顔で ドキッ… 『あっ…あー全然… いいっすよ…』 …なんだ、俺… 何ときめいてんだよ!? 急いで目線をそらした 『それでさー…西野くん、あたしのケータイ持ってる…よね??』 『あっ…』 …おっ!!そーか!! 気づいたか!! 『…やっとわかったんすか 持ってますよ??』 俺はいたずらっぽく笑う 『やっぱり!! じゃあ返―…』 『嫌っす!!』 凜の言葉を遮って俺は満面の笑みで言う 前へ |次へ |
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