《MUMEI》 ―サキの神殿―「ほらっ!着いたぞ」 私は涙をハンカチで拭き、目の前にあるとても綺麗な神殿を見つめた。 エゼルは私を鳥からおろし、杖を出して鳥を消した。……消した?消えた?……まぁよく分からないけど。 「綺麗な所ッ」 泣くのも忘れて神殿を見渡した。 緑に覆われている神殿は、エゼルがいた神殿とは大違いだった。 「こっちだ。」 エゼルがづかづかと歩いて行く。 前へ |次へ |
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