《MUMEI》
むかつく女(祐希視点)
高山志穂という名前を、初めて慎から聞いたのは、同級会の翌日だった。


やたら綺麗になったと慎が繰り返し言ってたから、むかついたのを覚えている。

聞けば、あの、『高山秀』の妹らしい。


高山秀は、中学時代、有名なサッカー選手だった。

スポーツ推薦の話もあったのに、父親の経営する飲食店を継がなくてはならないからと、サッカーは中学で辞めてしまったらしい。


(そう言えば…)


先輩達が、高山秀には美人の妹がいると言っていた。

だから、慎が言っている、高山志穂がその妹だろうと思った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫