《MUMEI》

「こっち見ろよ!」

「うわっ!」


ドサッ!


不意をつかれ、俺は慎に押し倒された。


慎が、俺に馬乗りになった。


「なぁー」


うるんだ瞳が、俺を見下ろしていた。


「あの〜、イロイロやばいから、どいて?」

「?何…が…」





俺の身体の異変に気付いた慎が、慌ててどいた。


真っ赤になって、壁際に逃げる。


その様子が、また、たまらなく可愛くて…


プツン、と、俺の理性の最後の糸が切れた。


逃げた慎に近付く。


「な、何だよ」

「責任とって…ね」


俺は、ニヤリと笑った。


そうして、俺は、やっと慎を手に入れた。

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