《MUMEI》

(え?)

俺は、ギクリとした。

思わず、振り返る。


「見た見た、二人ともモデルみたいで、お似合いだよね!」

「そうそう!」


―お似合い。


少し胸が痛んだ。


『モデルみたい』って言うのは、おそらく祐希と高山の事だと思ったから…


(やっぱり…)

壁に隠れてこっそり階段下を覗いたら、二人が見えた。


喧嘩にはなっていないようで、何か話していた。

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