《MUMEI》

何を言っているかは、わからないが、…


二人は、『お似合いの恋人同士』のように見えた。


(何で、祐希は俺が好きなんだろう?)


祐希だって男だから、女が好きなはずだ。


(何で、高山は俺に提案してきたんだろう?)


俺より、祐希との方が『お似合い』なのに。


「慎!」
「仲村君!」

俺を見つけると、二人は嬉しそうに手を振った。


「今行く!」

俺は、慌てて二人の元へ走っていった。

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