《MUMEI》

むかつく…
むかつく
むかつく
…むかつく!!!




勢い余って、あたしは机を叩いた



一斉にみんながこっちを見る


『あっ…すいません』


しまった、委員会中だった…








なんで返してくれないのよ!!?

『おもしろいから??』

いやいや!!全然おもしろくないから!!


しかも“凜”って呼び捨てにされた!!
あたしのほうが年上なのにー!!




ため息まじりに窓から外を見た
グランドではサッカー部やら野球部が練習している

あいつ、バスケ部入ったのかな??

またため息まじりに顔を黒板に向けなおす



…いい奴だと思ったんだけどなあー…







―――
―――――
――――――――



『じゃあ今日はここまで
お疲れさまー』





ふー…やっと終わったー!!


思いっきり伸びをしたあと、かばんを持って教室を出る


げー!!
もー5時じゃん!!


足早に廊下を歩く


すると聞き覚えのある声が聞こえてきた


『戻れ、戻れー!!』


……周??


体育館からだ


少し気になり
あたしは体育館をのぞいてみた



『…バスケ部…やっぱ入ったんだ…』





体育館の中には汗まみれでプレーしている周がいた
…いつになく真剣な眼差し
初めて見る顔



…やだ、なんかドキドキしてきた…



心臓の鼓動が早い
久しぶりにドキドキしてる



…なんであんな奴に!!?






『バスケ部に見学ですか??』


ぽけーっと見ていると
後ろから声をかけられた
見るとバスケ部らしき男の子が立っている


『…あっ、いえ…そうじゃなくて…』


手をパタパタと顔の前で横に振る


『…あっ!! 坂下凜さんでしょ!!』



…へ??



『周を見に来たんですか??』


にこにこ笑う彼
頭にクエスチョンマークが浮かんでいるあたし


『周の友達の池内裕也です
いつも話きいてます』


…あ!!なるほど…



『あっ…そっか…』


納得するあたし



…ん?? あいつ何を話してんだ??



『で…周を見に来たんですか??』


いろいろ考えてるあたしに裕也くんはやっぱり笑いながら聞く

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