《MUMEI》

キャバクラ 恋(れん)





…私のバイト先。





世界が腐っていく音がする。





…分かってる。





堕ちていってるのは。





「結羽ちゃん〜。おはよ〜。」





童顔オーナー・松山さんがにっこり笑顔で言う。





…朝じゃないから『おはよう』ではない気がする。





「おはよう?ございます。」





それから時間は経ち、





PM5:47





人がまばらな店内。





いつもと変わらない
風景。

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