《MUMEI》

俺は、居酒屋での高山の言葉を思い出していた。


『SEXができない』
『子供ができない』


『頭がおかしい』と言った祐希に、高山は『よくわかったわね』と答えた。


隣の祐希も、同じ事を考えてるようだ。


「俺、悪い事言ったかな?」
「祐希…」


俺は、腕を伸ばし、祐希の頭を撫でた。


祐希の髪は短いから、もう乾いていた。

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