《MUMEI》 「高山、脳外科通ってる?」 祐希の質問は、いつかの高山のように、ど真ん中直球ストレートだった。 「うん」 高山の返事も、あの時の祐希みたいだ。 高山は最近、俺にも祐希にもタメ口だった。 …同い年だし、違和感はない。 「脳波がね。乱れてるの。だから、毎日薬飲んでる。 一時期減ったけど、最近、量が増えて… 障害が出るらしいから、子供は産まない事にしたの」 高山は、相変わらずニッコリ笑って説明する。 俺達は… 笑えなかった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |