《MUMEI》 テンアの腹半分は、黒紫色の痣で侵されていた。 「これは…。」 ラミカさんは、恐る恐るテンアの痣を触ってみた。 テンアは痛がりはしなかったが、痣はとても冷たかった。 「冷たい…。これ傷薬で治るかしら。」 ラミカさんは籠から、小さなビンを出し、蓋を開けた。 白いクリームで、ちょっと臭いがきつかった。 前へ |次へ |
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