《MUMEI》

テンアの腹半分は、黒紫色の痣で侵されていた。


「これは…。」


ラミカさんは、恐る恐るテンアの痣を触ってみた。


テンアは痛がりはしなかったが、痣はとても冷たかった。



「冷たい…。これ傷薬で治るかしら。」


ラミカさんは籠から、小さなビンを出し、蓋を開けた。



白いクリームで、ちょっと臭いがきつかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫