《MUMEI》
疑問(祐希視点)
その日俺は、俺と慎が通っていた高校に来ていた。


俺は、たまに顧問に頼まれ、後輩達の指導に来ていた。


いつもは慎も一緒だが、今日は平日だから、たまたま一人だった。
(学校は、創立記念日で休み)


校門を出ようとした時―


道路の向こう側を、見慣れた女が歩いていた。


高山だった。

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