《MUMEI》

嫌だ…


見たくない…


僕は…
僕は…


忘れようと
しているんだ…


「塁羅。」


綺嘉は塁羅を抱きしめた。


「大丈夫か?そうだよな怖いよな。だってまだ子供だもんな。」


「蓮邊さん…、大丈夫です、すみません。」


塁羅は綺嘉から離れた。


それでも塁羅の顔はまだ青ざめていた。

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