《MUMEI》
理由
軋むベッドの中。


「…んっ…はぁ…っ?…ゆう、き?」


不意に、後ろの祐希の腰の動きが止まり、俺はもどかしくて振り返る。


「あ?…悪い。…今、満足させてあげるから、な?」

ペロッと、首筋を舐められ、俺は震えた。


気をよくした祐希は、激しく腰を前後に動かしてくる。


「バッ…そんな…急に…」
「激しいのが好きなくせに。…ここでやめたら、困るのは、慎だろ?」

「…っ…あっアァ―…も…」

「俺も…」


祐希が軽く苦しそうな声を上げて…


俺達は、同時に、達した。

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