《MUMEI》
反省(祐希視点)
せっかく慎を抱いているというのに、一瞬、高山の事を考えてしまった。


案の定、慎にすぐバレた。

(何でかな?)


慎には嘘がつけない。


俺は、高山が『SEXができない』という理由を考えていたと、白状した。


…させられたという感じだったが。


俺は慎に、高山との「誓い」の話をした。


高山は―


「私は、仲村君を愛しているけれど、彼には指一本触れないわ」


と俺に誓ったのだ。


俺は、慎には、


「慎には指一本触れないって。愛する人にもそうだって高山は言ってた」


と、話した。


嘘では、無いから。

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