《MUMEI》

『悪い!入居者が、一人急変して…
今職場出るとこ』


(お前もかよ…)


祐希の職場は老人介護施設だから、入居してる年寄りが急変する事がたまにある。


(何も、…今日に限って)


俺も祐希も遅刻なんて。


俺は、携帯を閉じると、西口に向かう階段を駆け上がった。


結局、十五分の遅刻だった。

「…あれ?」


そこに、高山の姿は無かった。


(おかしいな…)


高山はいつも、待ち合わせ五分前には来ていた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫