《MUMEI》

『おかけになった電話は、電波の届かない…』


ピッ。





「どした?」
「…繋がらない」


さすがに、祐希も顔色を変えた。


―その時。


階段下近くの西口交番から、二人の警官が出てきた。

そのまま、東口に向かって走って行く。


俺達は、嫌な予感がして、東口に向かった。

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