《MUMEI》
平田の学校
グランドに風が優しく吹き付ける。


ここは、『徳川中等教育学校』。そして、俺がこの徳中に通っている『平賀骸(ヒラガカイ)』クラスメイトには『平田さん』と呼ばれている。理由は特に無い。


この徳中は、個性的なメンツが揃っている事で有名な中等教育学校。


例えば、うちのクラスには日本刀を持ってくる女子がいたり、三叉槍を持ってくる奴がいたり…そんな奴らが集まった学校だ。

「よっ平田。」

ぽんっと俺の肩に手を置いて、男の挨拶を言うのはクラスメイトの坂本竜(サカモトリョウ)。明るく、人気者だが時々うざい時がある。

いつもだったら、このまま竜とクラスまで行くのだが、委員会があると言って先に行ってしまった。
1人クラスへ行っていると、サッカー部の奴らが朝から部活に専念しているのが見えた。
部活に専念するのは、良いことだがサッカー部の奴らは、蹴ったボールが登校中の俺達に命中しても、謝らないのが礼儀がなって無い。

はっきり言って、運動部として失格だ。
そんな偉そうな口を叩いている俺は、何と無く剣道部へと入った。
クラスの半分は、剣道部で半分は、弓道部ときっぱり別れていたから何と無く剣道部へと入部してしまった。

剣道部は、別名『新撰組』。近藤功率いる剣道部部員達は実にむさ苦しい。


が、なんと女子部員沖田ソウシさんがいる。それが可愛らしくて、部内のエンジェルともなっている。普段はおとなしいが部活に一生懸命頑張る姿はとても可愛らしい。


「Good morning!平田くん!!」

日本なのにわざわざ英語の挨拶をしてくる奴こそ、留学生のベリーだ。

クラスに着いたとたんに、Good morning!と叫ばれるとちょっとびびるぜ。

クラスを見渡すと、先程話していた『部のエンジェル』こと沖田さんがいた。

少々大きめな、制服のブレザーの袖から指だけが見えている状態で鞄の中の物をいそいそと、かたずけている姿は萌えに近い。

秋葉原に行くとオタクどもに囲まれると言う危険性があるからあまりオススメはしないがな。


「おはよう…」

なんと、沖田さんが俺に挨拶を!?

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