《MUMEI》

「あ、こんな話もあったな」

逃げようとしていたがその一言で留まった

「涼哉が学校で倒れたとき、実は・・・・・・」

回れ右して急いで口を塞いだ

「お前、その話はやめろ」

「何話すか分かったの?」

「・・・このタイミングだからな」

冷や汗しか流れなかった

「ということになっちゃったから、まあ、聞きたかったら本人から聞いてね。話さないだろうけど」

何でか知らないが、みんな残念そうにしていた

「それより、早く食べないと時間がないよ?」

時間を見ると確かになかった

僕たちは雑談をしながら食べ始めた

僕は食べてる感じがしなかった

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